日本時間11月10日、MLBではシルバースラッガー賞が発表された。日本人としては大谷翔平がDH部門で2年ぶり2度目の受賞を果たした。
ア・リーグ1位の44本塁打を放って本塁打王となったほか、wOBAやwRC+といった総合打撃指標でもメジャートップだった大谷は、名実ともに今季の最高の打者だったと言えよう。MVPを筆頭に様々なタイトル獲得が期待されるなか、まずはシルバースラッガー賞に順当に輝いた。リーグ最高の打者に贈られるハンク・アーロン賞も大谷が最有力候補だろう。
そのほかでは、オリオールズの躍進に貢献した若手スターコンビ、アドリー・ラッチマン（捕手）とガナー・ヘンダーソン（ユーティリティ）が揃って初受賞。オリオールズから複数の受賞者が出るのは2013年以来のことで、2013年以来は通算で2人の受賞者しかいなかったが、ラッチマンとヘンダーソンによって歴史は塗り替えられた。
また、新人王の受賞が確実視されるヘンダーソンは、2001年のイチローや2022年のフリオ・ロドリゲス含む史上13人目の新人のシルバースラッガー受賞者となっている。
そして、今年から新設されたチーム部門では、ナ・リーグ最多の3人の受賞者（オルソン、ライリー、アクーニャ）を輩出したブレーブスが受賞。ア・リーグではマーカス・セミエンとコリー・シーガーの二遊間コンビが揃って受賞したレンジャーズが選出された。
受賞者は以下の通り。
☆ア・リーグ
捕手：アドリー・ラッチマン（オリオールズ）
一塁手：ヤンディ・ディアス（レイズ）
二塁手：マーカス・セミエン（レンジャーズ）
三塁手：ラファエル・デバース（レッドソックス）
遊撃手：コリー・シーガー（レンジャーズ）
外野手：フリオ・ロドリゲス（マリナーズ）
外野手：ルイス・ロバート・ジュニア（ホワイトソックス）
外野手：カイル・タッカー（アストロズ）
指名打者：大谷翔平（エンゼルス）
ユーティリティ：ガナー・ヘンダーソン（オリオールズ）
チーム：レンジャーズ
☆ナ・リーグ
捕手：ウィリアム・コントレラス（ブリュワーズ）
一塁手：マット・オルソン（ブレーブス）
二塁手：ルイス・アラエズ（マーリンズ）
三塁手：オースティン・ライリー（ブレーブス）
遊撃手：フランシスコ・リンドーア（メッツ）
外野手：ムーキー・ベッツ（ドジャース）
外野手：ロナルド・アクーニャ・ジュニア（ブレーブス）
外野手：フアン・ソト（パドレス）
指名打者：ブライス・ハーパー（フィリーズ）
ユーティリティ：コディ・ベリンジャー（カブス）
チーム：ブレーブス
