イングランド代表不参加続くリース・ジェームズ、ユーロ本戦にも暗雲 「大会まであと1回しか呼べない」

代表不参加が続くリース・ジェームズ[写真:Getty Images]

チェルシーのイングランド代表DFリース・ジェームズのユーロ2024出場が危ぶまれている。イギリス『ガーディアン』が伝えた。

10月17日に行われたユーロ2024予選グループC第8節イタリア代表戦を3-1の勝利で終え、本大会行きをすでに決めているイングランド代表。今月ではマルタ代表(17日)、北マケドニア代表(20日)と対戦するなか、招集メンバー25名を発表した。

このメンバーから漏れた選手の1人がリース・ジェームズ。ヒザの負傷により、昨秋のカタール・ワールドカップ(W杯)に出場できなかったこの右サイドバックはその後もケガ続きでなかなか参加できておらず、2023年に入っても3月のイタリア代表戦のみとなっている。

今シーズンもハムストリングの負傷により、序盤から離脱が続いたジェームズは10月下旬のプレミアリーグ第9節アーセナル戦でようやく復帰。しかし、それから3週間ほど経っても90分間をフルに戦い抜けていない。

代表指揮官のガレス・サウスゲイト監督は徐々にプレータイムを伸ばしているジェームズを呼び戻したかったようだが、コンディションを整えたい選手側の意向を尊重した模様。その一方、ユーロ本大会まで時間がないことや、右サイドバックの競争が激しいことから、代表不参加のマイナス面を強調している。

「(ケガの)リスクはあるし、そのこと自体がリスクでもある。ユーロの前にあと1回しか彼を代表に呼ぶことができない。彼はそのことを知っているし、我々は彼の力を信じている」

また、サウスゲイト監督はジェームズ本人と「本当に長い会話をした」とのこと。その会話の中で欠場のリスクについて言及されたことを認めながら、ジェームズの状態が「100%」にないことへの理解も示した。

「(欠場のリスクについて)話はした…でも、それは言わなくてもわかることだろう。彼はそのことを完全に理解している。3月のキャンプでも彼は最初の方しか一緒にいることができなかった。でもそれは彼が故障してしまうような瞬間が続いたからだ」

「現時点では、プレーした後のトレーニングを2、3日リカバリーに充てているという現実が彼にはある…」

「これまでケガをしてきた箇所(ハムストリング)を考慮すると、彼の側からすれば少しばかり不安があるのは理解できる」

© 株式会社シーソーゲーム