水没危機のツバル、豪と移住協定 地球温暖化で海面上昇

上空から見た太平洋の島国ツバルの首都フナフティ(ゲッティ=共同)

 【アバルア共同】地球温暖化による海面上昇で国土が水没する危機にさらされている南太平洋の島国ツバルは9日(日本時間10日)、オーストラリアへの移住を可能にすることで同国と合意した。こうした取り決めを盛り込んだ2国間条約に両国首脳が、訪問先のクック諸島アバルアで署名した。

 ツバルのナタノ首相とオーストラリアのアルバニージー首相は共同声明で、ツバルが水没しないよう海岸の埋め立て作業を拡大すると強調。

 その上で「気候変動の影響が悪化する中で、ツバルの人々には別の場所に暮らし、学び、働く選択肢があってしかるべきだ」と述べた。

 ツバルは人口1万人余り。九つのサンゴ礁の島から成る。

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