愛知名古屋アジア大会で整備指針 「参加者全て同じ水準の体験を」

2026年夏季アジア大会、アジアパラ大会の障害者や高齢者に配慮した施設基準を議論する会合=10日、名古屋市

 2026年に愛知県と名古屋市が共催する夏季アジア大会とアジアパラ大会組織委員会は10日、大会施設の整備指針の最終案を取りまとめた。「参加者は全て同じ水準の体験を共有し、安全が確保される」とする基本原則を定め、障害者や高齢者に配慮し余裕のある通路幅や使いやすいトイレを設置することなどを盛り込んだ。

 屋内会場の通路幅は車いすがすれ違うことを考慮し1.8m以上を標準とした。歩行者の多い通路ではさらに20cm広げ、室内のドア周辺には車いすが転回できるスペースを設けることを推奨した。

 トイレについては車いすや人工肛門使用者、乳幼児連れでの利用に対応し、複数のトイレを設けるよう求めている。

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