「現代の名工」150人選出 障害者対象の部門を新設、厚労省

 厚生労働省は10日、工業や建築、調理など各分野で卓越した技能を持つ150人を、2023年度の「現代の名工」に選んだと発表した。13日に東京都内のホテルで表彰式を行う。1967年度から始まり、今回が57回目。表彰者は本年度を含め7096人となった。

 本年度から障害のある技能者を対象とした部門を創設。幼少期に視力を失いながらも、視覚障害者が音声の補助でパソコンを使えるソフトウエアを開発した、石川県の斎藤正夫さん(75)らを選出した。

 そのほか、放射線遮蔽装置を製造した溶接技術者で、福島第1原発事故の廃炉作業に貢献した茨城県の小泉英雄さん(82)らを選んだ。

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