蚊媒介の感染症に初ワクチン 米承認、「チクングニア熱」

 【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)は9日、蚊が媒介するウイルス感染症「チクングニア熱」に対する初のワクチンを迅速承認した。フランスの企業バルネバが開発、臨床試験では防御効果を期待できる免疫反応が得られた。今後、実際に病気を防げることが示されれば本承認となる。

 チクングニア熱は米国のほか、アフリカや東南アジアなどの熱帯・亜熱帯地域を中心に110カ国以上で発生。蚊に刺されて4~7日で激しい関節痛や発熱が現れる。

 病名は初確認されたアフリカ・タンザニアの言葉で「(痛みで)体をよじる」が由来。特効薬はなく、予防法は虫よけのみだった。

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