アトレティコ、シメオネ監督と2027年まで契約延長! 率いた約12年間に記録した“数字”がすごすぎる

写真:アトレティコ・マドリードと“相思相愛”のシメオネ監督 ©Getty Images

アトレティコ・マドリードが、ディエゴ・シメオネ監督との契約を3年間延長したことをクラブ公式サイト上で発表した。

アトレティコ・マドリードとシメオネ監督の契約は今季限りでとなっていたが、今回の契約延長により、同指揮官は2027年までチームを率いることになった。

2011年の指揮官就任以来、現在53歳のシメオネ監督が率いた約12年間に記録した“数字”は特筆すべきものとなっている。シメオネ監督はこれまでに642試合を指揮し、うち380試合で勝利。敗れた試合はわずか18%にとどまっている。チームを率いた「642試合」という数字は、“名将”ルイス・アラゴネス氏の612試合を上回っており、アトレティコ・マドリードのクラブ公式サイトは「シメオネ監督は最も成功し、かつラ・リーガで最も連続して同じチームを指揮した監督でもある」と伝えている。

シメオネ監督は、アトレティコ・マドリードでラ・リーガを2回、コパ・デル・レイを1回、UEFAヨーロッパリーグ(EL)を2回制したほか、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)でも2回にわたり決勝に進出。クラブ史上最大の黄金期をもたらしている。

また、スポーツ面のだけでなく、財政面でも“シメオネ・アトレティコ”の優秀さが際立つ。同指揮官が就任してから、クラブ予算は新型コロナウイルスによるパンデミックが起こる前の5億1550万ユーロ(約833億円)を頂点として、約297%の成長率を記録。これには、2013-14シーズン以降、常にCL出場を続けていることが影響しており、スポーツ面の好調さが財政面の成長につながっている。同期間中、アトレティコ・マドリードと同じく常時CLに参加しているのはレアル・マドリード、バルセロナ、マンチェスター・シティ、バイエルン・ミュンヘン、パリ・サンジェルマン(PSG)のみだ。

同サイト上で公開された動画で、シメオネ監督は「私は勝ちたい。そして、このグループは勝てるという確信を持っている」とコメントしている。勝利への飽くなき欲求をたぎらせた指揮官の下、アトレティコ・マドリードは今後どのような歴史を築いていくのだろうか。

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