AI時代、人は創造力が鍵 トヨタやソニー首脳ら

早稲田大で開かれた座談会に出席した(左から)トヨタ自動車の佐藤恒治社長、ソニーグループの十時裕樹社長、パナソニックの品田正弘社長=10日、東京都新宿区

 トヨタ自動車の佐藤恒治社長、ソニーグループの十時裕樹社長、パナソニックの品田正弘社長は10日、都内の早稲田大で開かれた座談会に出席し、AIと企業経営をテーマに議論した。早大出身の3人は業務効率化などでAI活用を進める考えを示した上で、新しい製品やサービスの開発は人間の創造力が鍵を握っていると主張した。

 佐藤社長はAIに欠けている能力は「意外性」で「AIが理詰めで作ると面白くない車になる」と指摘した。

 十時社長は、音楽や映像、ゲームなどで活用する動きがあるものの「人間の感性や創造力は必ず必要だ」と語った。

 品田社長は「(人間は)未来を考えることに時間を費やしたらいい」と語った。

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