犯罪被害者・遺族の心情を加害者に 新制度開始を前に研修始まる 広島矯正管区

刑務所や少年院が犯罪被害者の心情を聴き取り、受刑者に伝える新たな制度が始まるのを前に、研修会が開かれました。

全国の刑務所や少年院で加害者の反省を促そうと、被害者や遺族の心情を聴き取り受刑者に伝える取り組みが、来月から新たに始まります。

意見を伝える被害者担当官役
「生活が一変してしました。なぜ私がこんなに苦しまなければならないのか全く納得がいきません」

研修会には刑事施設や少年院の刑務官など33人が参加し、ロールプレイング形式で被害者から聴き取った思いを受刑者に伝える方法などを学びました。

研修会の参加者
「被害者の方に来ていただいたときに安心して話せる環境を作ることが大事だと思った。在院者にはしっかり反省してもらい、新たな被害者を生まないように指導していけたら」

研修では、受刑者が反抗的な態度をとった場合でも冷静に対応することが重要などといった意見交換も行われ、今後の制度の運用に役立てられるということです。

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