将棋の藤井聡太八冠(21)がタイトル防衛に王手をかけている竜王戦の第4局が、11月10日、北海道小樽市で行われています。
藤井八冠が同い年の伊藤匠七段(21)の挑戦を受ける竜王戦七番勝負。
第4局は、10日午前9時に小樽市の老舗旅館「銀鱗荘(ぎんりんそう)」で始まりました。
先手の藤井八冠はこれまで3連勝していて、この第4局も勝てばタイトル3連覇を達成します。
9日の前夜祭では…
Q家族旅行で北海道に来た際はどちらに行かれたんですか?
(伊藤匠七段)
「旭川の動物園とか、阿寒湖とか」
Q動物園に行かれて?
(伊藤七段)
「そうですね…」
(藤井聡太八冠)
「笑」
インタビューの受け答えにとまどう伊藤七段に思わず笑顔。同級生に見せるような“素”の藤井八冠が垣間見えました。
防衛を見届けようと北の大地にファンが…
対局会場の銀鱗荘は、明治時代にニシン漁で財を成した実業家が余市町に立てた住宅を昭和初期に移築したもの。
国の登録有形文化財にもなった小樽のシンボル的存在です。
8大タイトルを制覇した藤井八冠を地元は大歓迎。
大盤解説会の会場では、勝負おやつの候補メニューをなんと無料で配布。
(客)
「抹茶味が濃厚でおいしいです」
「すばらしいアイデアだと思う」
8大タイトル独占後、初の防衛を見届けようと熱心なファンも。
Qどちらから?
「東京からです。(藤井八冠は)いけそうです。いける気しかしない」
常に持参するという、藤井八冠のアクリルスタンドとおやつの写真もしっかり撮影。
(女性ファン)
Q(スマホの)待ち受け画面を見せていただけますか?
「はい」
Q時計表示より(藤井八冠の写真が)前に。時刻が見えない。
「いいんです」
北海道の恵みたっぷり“勝負めし”&“おやつ”は…
10日の藤井八冠の勝負めしは、「真狩(まっかり)産ポロ葱とユリ根の海の幸のグラタン」。
午前のおやつは、完熟したカボチャの甘さをいかした「完熟カボチャのごちそうプリン」でした。
そして午後のおやつは、十勝産のあずきを使った「十勝おはぎ」を注文しました。
将棋界最高峰の竜王戦第4局は、11日夜には決着する見込みです。