パリで苦しむアセンシオに、代表とレアル・マドリードの元同僚が共闘を呼びかける?

写真:アセンシオはラ・リーガに復帰するのだろうか ©Getty Images

今夏レアル・マドリードを契約満了で退団し、フリートランスファーでパリ・サンジェルマンに移籍したスペイン代表FWマルコ・アセンシオに対し、スペイン代表とレアル・マドリードの元同僚が「共闘」を呼びかけているという。スペインのウェブメディア『ELGOLdigital.com』が報じている。

アセンシオはリーグ・アンの開幕4戦中3試合に先発し、2ゴールと上々のスタートを切ったが、9月以降はコンディション不良に苦しめられ欠場が続いている。復帰は11月末以降と言われており、最悪の場合は1月中旬まで復帰できない可能性もあるという。

復帰に向けては体力の回復も不可欠だが、アセンシオにとってもう一つの障壁となっているのが、韓国代表MFイ・ガンインやフランス代表FWウスマン・デンベレの存在だ。ポジションが重なる彼らがハイパフォーマンスを見せている限り、アセンシオが出場機会を得るのは難しいと言える。

こうした状況を受け、1月の移籍市場でアセンシオの獲得に興味を示しているのがベティスだ。そして、アセンシオをベティスに迎え入れるというアイデアをクラブに提供したのが、今シーズンから同クラブでプレーする元スペイン代表MFイスコだという。

アセンシオとイスコはスペイン代表の元同僚で、レアル・マドリードで6シーズンにわたって共闘していた。彼らはポジションが異なるため、レアル・マドリードではともに先発出場することも多く、攻撃面で好連携を発揮していた。ベティスでこのコンビが復活すれば、アセンシオのパフォーマンス向上も期待できそうだ。

また、ベティスを率いるマヌエル・ペジェグリーニ監督は攻撃的なスタイルを志向する指揮官であるだけに、アセンシオのポテンシャルを大きく引き出してくれる可能性がある。アセンシオと同じウイングのポジションにはアサン・ディアオという18歳の有望株がいるものの、ベティスとしては多少のリスクを冒してでもアセンシオと契約する価値はあるだろう。

何より、アセンシオ自身は来夏にドイツで開催されるUEFA EURO 2024への出場を熱望している。このままパリ・サンジェルマンにとどまり、出場機会に恵まれないようだとEUROへの出場も危ぶまれることになるため、1月に移籍という決断を下す可能性はゼロではなさそうだ。

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