クマパトロールに密着 目撃情報が急増 小学校の近くに 廿日市市

廿日市市でクマの目撃情報が大幅に増えています。仕掛けられたオリには9日もクマがつかまっていました。しかも小学校の近くに出没していることもあり、地元では緊張の日々がつづいています。

午前7時前、廿日市市役所

小学校の登下校時間を中心に1日3回行われているクマのパトロール。目撃情報が増えた先月初旬から始めすでに1カ月がすぎました。

市に寄せられたクマに関する情報は去年はわずか2件でしたが、今年はすでに28件と急増しています。(11月10日現在)

市役所から車で15分、山すそに住宅が点在するエリア。小学校の近くでクマが確認されたことから児童のランドセルにはクマよけのための鈴が付けられています。

児玉比呂記者「こちらの柿の木、根本は木の皮がはがされていて白っぽくなってる、さらにつめでひっかいたような跡も」

市内に設置された防犯カメラはクマの姿を何度も捉えていました。

こちらは先月、撮影された映像。勢いよく坂を上っていくクマ。画面右側の山の方へ消えていきました。

目撃した人「これを外そうとしとった、わしが帰ってきたから逃げた。これくらいの70.80cmくらいの大きさ。最初はネコかと思って怖くなかったけどクマだとわかったら怖いなと思って」

生き物を感知すると自動的に撮影されるセンサーカメラも設置されています。今月に入ってカメラの横を猛然と走り抜け山の方向へ向かうクマも捉えられていました。

さらに9日には…

児玉比呂記者「こちらのおりにクマが捕まっていたということです」

エサが奥に置かれていてクマが中に入ると自動的に入口が閉まる仕組みになっています。

クマを見た人「おりにバンバンと当たっていたすごい興奮していた。クマもかわいそうな気もする、山に逃がしよったんじゃまた降りてくる、クマは悪くないのにね」

この秋、全国を震撼させたクマの出没。冬眠前に活動が活発になっているのでしょうか。警戒は続きます。

© 広島ホームテレビ