政活費不正支出の光本・尼崎市議 政倫審が違反認定「辞職勧告決議が妥当」

尼崎市議の光本圭佑氏

 兵庫県尼崎市の光本圭佑市議(44)=無所属=による政務活動費(政活費)の不正支出問題で、外部の専門家らでつくる市議会議員政治倫理審査会は10日、光本市議が所属していた会派「日本維新の会」の同意を得ずに政活費250万円を引き出したことなど4件を政治倫理基準違反と認め、「議員辞職勧告決議が妥当」とする報告書を、市議会の福島さとり議長に手渡した。

 審査会は、1992年に発覚した議会ぐるみのカラ出張問題を機に市議会が制定した「議員政治倫理条例」に基づき、今年3月、有権者の150分の1以上の署名を受けて議長が設置。弁護士や学識者、市民らが委員を務めている。

 光本市議は問題が発覚した昨年6月に会派を離脱し、党県組織から除名された。市議会事務局が同8月、有印私文書偽造などの疑いで刑事告発し、兵庫県警が今年10月、業務上横領などの容疑で書類送検した。(広畑千春)

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