「怪しい…」コンビニで電話しながらマネーカードを購入しようとする80代女性 電話代わり詐欺を未然に防止した25歳会社員の機転

コンビニで見かけた女性を特殊詐欺の被害から守ったとして、会社員の男性に警察から感謝状が贈られました。

感謝状が贈られたのは、会社員の齊藤汰智さん(25)です。
先月16日、仕事帰りにシュークリームと炭酸水を買おうと熊野町にあるコンビニに立ち寄ったときのことです。コンビニのレジの前で80代の女性が電話をしながら電子マネーカードを購入しようとする姿を見て、不審に思ったといいます。

齊藤汰智さん
「怪しいと思い、どういう状況であれ理由だけは聞いてみようと思った。おそらく詐欺なのではということを伝えて」

その後、女性に電話を代わってほしいと伝えました。女性は「携帯代金を払わなければならない」「電話相手から誰にも言ってはいけない言われている」と話しましたが、詐欺の可能性があることを丁寧に伝え、説得しました。
電話の相手は女性の孫を語り、電子マネーカードを30万円分を購入するよう要求していましたが、斎藤さんは聞き出した名前や女性との関係性から詐欺だと確信し、警察に110番通報しました。

齊藤汰智さん
「(特殊詐欺被害が)起こってから話をしても遅いので、被害に遭われる前にその前で止められてよかった」

この後、齊藤さんは実家の家族にも『詐欺の被害に気を付けよう』と連絡を入れたということです。
海田警察署の沖中玲子署長は「詐欺を未然に防ぐ積極的ですばらしい行動だった」とたたえました。

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