【袴田さん再審】「みそ会社の関係者ではなく、外部の犯行で複数犯」弁護団が全面的に反論 検察側は「袴田さんの犯行」と主張(静岡地裁)

袴田巌さんの再審(=やり直しの裁判)の2回目の公判が11月10日、静岡地裁で開かれ、弁護団は、袴田さんの犯行と主張する検察に対し、全面的に反論しました。

1966年、旧清水市で一家4人が殺害された事件で死刑が確定した袴田巌さんの再審は、10日が2回目の公判です。弁護団は、検察側の「犯人はみそ会社の関係者で、袴田さんである」という主張に対し、「みそ会社の関係者ではなく、外部の者の犯行で複数犯によるもの」と反論しました。また、法廷には、凶器とされている「くり小刀」や現場に残され、犯人のものとされている「雨合羽」などの証拠が展示され、裁判長らが確認しました。

弁護団 小川秀世弁護士

「(検察側は)脆弱な立証であったということがよくわかっていただけた。雨合羽やパジャマや金が入っていた袋に関して、ねつ造の動きがあったのではないかということが伝わったのではないか」

次回の公判は、11月20日に行われる予定です。

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