福井県永平寺町は10日、同町が運営している特定の条件下でシステムが操作する「レベル4」の自動運転車両が10月に自転車と接触した事故に関し、障害物を検知するカメラが止めてあった自転車を認識できず、車両の停止に至らなかったとする調査報告書を公表した。再発防止策として、自転車の画像をカメラに追加学習させ、認識性能を向上させる。
報告書によると、自転車に関する学習データが不足していたほか、カメラが自転車の真後ろしか見えていなかったため、認識できなかった。付近は自動運転車両がすれ違う場所で、カメラによる障害物検知を他のセンサーに優先して制御する仕組みとなっていた。