福井銀行と福邦銀行が2026年目標に合併へ 頭取が語った経営統合の狙いとは…リストラ有無も言及

福井、福邦両銀行の経営統合について話す福井銀行の長谷川頭取。左は福井銀行の林正博会長、右は福邦銀行の湯浅頭取=11月10日、福井県福井市の福井銀行本店

 福井銀行(本店福井県福井市、長谷川英一頭取)と子会社の福邦銀行(本店同、湯浅徹頭取)は11月10日、2026年5月を目標に合併すると発表した。同日開いた両行の取締役会で決定し、準備に向けた基本合意書を締結した。2020年の包括提携から6年を経て、両行は一つの銀行となる。

 24年5月に福井銀を完全親会社、福邦銀を完全子会社とする株式交換の契約を締結する。株主総会での承認を経て、同年10月1日を株式交換の効力発生日とする。同月中に合併契約を締結し、システム統一などの準備作業を経て26年5月に合併する予定としている。合併の方式や株式交換比率、具体的な経営体制などの詳細は現段階では未定としている。

 両行は包括提携から1年半後の21年10月、さらなる相乗効果の発揮を目指して福井銀が福邦銀を子会社化。福井銀の持ち株比率は57.68%(23年3月末時点)となっている。合併は、県内最大の金融グループとして「金融商品やサービスを販売する伝統的なビジネスモデルからの変革を目指す」(福井銀)ために実施するとした。最適な人員配置やシステム、事務の統合により、地域の“課題解決業”として進化するための人材創出に取り組む。

 福井市の福井銀行本店でこの日、記者会見が開かれ、長谷川頭取は「福井銀の組織力と課題解決力、福邦銀の親近感と(顧客に対する)伴走力を備えた銀行になっていく。1足す1を2以上に持っていきたい」と語った。「経営統合に伴うリストラはしない」とも強調した。

 経営統合による福井銀の連結業績への影響は、判明次第速やかに公表するとしている。

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