京都・亀岡の民俗芸能「出雲風流花踊り」披露 1カ月の練習の成果は「200点」

文化祭で出雲風流花踊りを披露する6年生たち(亀岡市馬路町・亀岡川東学園)

 京都府亀岡市馬路町の亀岡川東学園の6年生29人が、地元の民俗芸能「出雲風流(ふりゅう)花踊り」を同校の文化祭で披露した。担い手の住民から約1カ月にわたり指導を受けてきた児童たちは「出来は200点」と満足した表情を見せた。

 花踊りは府登録無形民俗文化財。毎年4月18日に出雲大神宮(千歳町)で営まれる「鎮花祭(はなしずめのまつり)」で同町出雲区の住民たちが奉納している。同校では地元の伝統文化に触れるため、15年以上前から6年生が体験している。

 2学期から保存会の廣瀬義直会長らに教わり、自宅での自主練習も重ねて10月中旬の本番に臨んだ。着物や花笠に身を包み、始まりの曲「入葉(いりは)」を全児童生徒や保護者の前で踊った。例年は保存会のメンバーが舞台の袖から吹いている笛も児童だけで演奏し、会場から大きな拍手が送られた。

 参加した児童は「全員で大きな声を出して頑張れた」「せりふをきちんと覚えられて良かった」などと話した。

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