愛知で南海トラフ地震防災訓練 ヘリ救助活動などの手順確認

南海トラフ巨大地震を想定した大規模防災訓練で行われた、倒壊家屋に取り残された人の救助活動=11日午前、名古屋港

 国土交通省や愛知県などは11日、南海トラフ巨大地震を想定した大規模防災訓練を名古屋市の名古屋港で実施した。津波被害などに備え、関係機関の連携強化を図るのが目的。約1300人が参加し、ヘリコプターを使った漂流者の救出などについて手順を確認した。

 訓練は午前9時半ごろ、マグニチュード9の地震が発生し、愛知県で最大震度7を観測、約1時間半後に名古屋港へ最大2.4メートルの津波が押し寄せるとの想定。

 陸上自衛隊と名古屋市消防局が倒壊家屋に取り残された人を救助したほか、緊急物資の輸送航路を確保するため、企業のクレーンを使い海に沈んだコンテナを回収した。

南海トラフ巨大地震を想定した大規模防災訓練で実施された、ヘリコプターによる海に漂流した人の救出活動=11日午前、名古屋港

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