プラチナグラブ賞の受賞者が決定 ヒメネスとタティスJr.が初受賞

日本時間11月11日、プラチナグラブ賞の受賞者が発表され、アメリカン・リーグはアンドレス・ヒメネス(ガーディアンズ)、ナショナル・リーグはフェルナンド・タティスJr.(パドレス)が選出された。ともに初受賞となる。プラチナグラブ賞は2011年に表彰が開始され、ゴールドグラブ賞の受賞者のなかから最も守備が上手い選手を表彰するものである。なお、受賞者はファン投票によって決定される。

現在25歳のヒメネスは2020年にメッツでメジャーデビューし、2021年1月にフランシスコ・リンドーアとのトレードでインディアンス(現ガーディアンズ)へ移籍。2022年からレギュラーに定着し、2年連続で二塁手部門のゴールドグラブ賞を受賞した。データサイト「ファングラフス」によると、ヒメネスの守備防御点(DRS)は+23、OAAも+18という素晴らしい数字。ともにア・リーグの全ポジションの全選手でトップの数字であり、今季ア・リーグで最も守備が上手かった選手と呼んで差し支えないだろう。

一方、現在24歳のタティスJr.は故障と薬物規定違反による出場停止で昨季を全休。2年ぶりのメジャー復帰となった今季は右翼へ本格コンバートされた。遊撃では粗さが目立ったタティスJr.だが、外野に移ったことで身体能力の高さをフルに活用できるようになり、右翼の守備ではDRS+29、OAA+11という素晴らしい数字をマーク。前者はメジャー全体でトップの数字であり、後者も右翼手では唯一の2ケタを叩き出すなどダントツの数字だった。メジャー最高の守備力を持つ右翼手と言っても過言ではないだろう。

なお、ナ・リーグは昨季までノーラン・アレナド(カージナルス)が6年連続で受賞していたが、ゴールドグラブ賞が10年連続でストップしたのに伴い、プラチナグラブ賞の連続受賞もストップ。アレナドの6度が史上最多の受賞回数であり、カージナルスの名捕手ヤディアー・モリーナも4度(2011~12年と2014~15年)受賞している。

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