マッチングアプリで知り合った女性に「財布を落とした」などと嘘を言って、現金をだまし取ったとして、54歳の男が警察に再逮捕されました。
詐欺の疑いで再逮捕されたのは、住居不定・職業不詳の男(54)です。
調べによりますと、男は7月29日、会社員の女性(30)に対し自分が会社の経営者であるかのように装い、広島市中区中町の路上で、現金29万5000円をだまし取った疑いが持たれています。
男は7月中旬にマッチングアプリで女性と知り合いましたが、「取引相手と会食があるが、財布を落としてしまい、このままでは会食代を払うことができない」、「社員からお金を借りるのは立場上、恥ずかしくてできないから、お金を貸してほしい」、「借りたお金については、翌日には必ず返済する」などと、うそを言ったとみられています。
男は「借りた金です。だましていません」と供述し、容疑を否認しているということです。
男は先月、中区流川町の宿泊施設などで、同じ女性からクレジットカード7枚をだまし取ったとして、別の詐欺容疑で逮捕されていました。その際は、「今後、クレジットカードの支払いは会社の経費で落とせるようにしてあげるから、その手続きをするのに一旦クレジットカードを貸してほしいのだけど」などとうそを言ったとみられています。
警察は、男が宿泊施設を転々としながら、各地で同じような詐欺事件を起こしていた可能性があるとみて、余罪を捜査しています。