今季からMLSでプレーするようになったリオネル・メッシ。
9月末にジネディーヌ・ジダンと対談した様子をadidasが公開して話題になっている。
ともにadidasのスパイクを愛用する2人は、偉大な10番などについて語り合った。
ジダンはレアル・マドリーで奇妙な5番を背負ったが、それについての秘話も明かしていたぞ。
メッシ:(10番だけでなく)30番も自分にとって特別な番号なんです。30番でキャリアを始めたので。最初の試合でつけたのが30番だったので、特別なんです。
ジダン:でも、それが特別なのは君だけさ。みんなは10番のメッシを望んでいるからね。私も10番の君が見たい(笑)
レアル・マドリーではルイス・フィーゴらが10番を着けていたが、(自分が10番を背負えなかったことは)大したことではなかった。
その後に5番が好きになったからね。結局、大事なのはピッチ上でやることさ。
メッシ:あなたが5番を重要なものにしたんですよ。
ジダン:そうだね。
メッシ:でも、変な5番の選手もいますね。
ジダン:確かにセンターハーフが5番を着けてるのは変な感じだよね。でも、どうしてそうなったか知ってるかい?
ジダン:レアルのフロレンティーノ・ペレス会長は、選手が25番、30番、35番をつけるのが嫌いなんだ。
彼は昔ながらの人だった。GKは1番で、(フィールドプレイヤーは)11番までにする。そんな感じさ。
私が加入した際、レアルで5番をつけていたDFマノロ・サンチースが引退した。
で、会長に言われたんだ。『1から10の番号を欲しくないか』ってね。私は『そうですね』と言って、5番を選んだ。
なぜなら、彼が25、30、35番を好まなかったからね。彼はこう言っていたよ。『それはサッカーではない、アメリカンフットボールだ』ってね(笑)で、5番になったんだ。
メッシ:あまり選択肢がなかったんですね。
ジダン:そうなんだ。『頼むよ』って彼から言われてね。私は『初日だし、イエスと言おう』と思った。
でも、最終的には5番も私のなかで強いものになった。マドリーでの歴史でね。
10番もいいけれど、5番もだね。ユヴェントスでの21番はあまり覚えていないな。
スペインリーグはトップチーム選手の背番号が原則的に25番までと定められている(1、13、25は基本的にGKが着用。メッシがバルセロナデビュー時に30番だったのは、まだトップ登録ではなかったため)。
レアルのペレス会長は選手が大きな番号をつけるのはアメフトみたいだと嫌がっていたとか。そのため、ジダンは10番までの番号のなかで空いていた5番を選ぶことをほぼ強制されたそう。
ユーヴェの21番はあまり覚えていないというのはちょっと悲しいが、ジダンは意外にもクラブでは10番をつけたことない。