ドングリを食べる動物とは? 滋賀・高島の小学生、ドングリを植え付け

ドングリを育苗ポットに入れる児童たち(高島市朽木麻生・森林公園くつきの森)

 地元の山の緑を増やそうと、朽木東小学校(滋賀県高島市)の3年生がこのほど、同市朽木麻生の森林公園くつきの森で、ドングリの実をビニールの育苗ポットに植え付ける作業を行った。児童は3年間かけて苗木を育て、6年時に森に植樹する。

 くつきの森の一部を借りて森林整備活動に取り組む太陽生命保険(東京都)と同小学校が2011年から取り組む「どんぐりプロジェクト」の一環。

 児童8人が、公園を運営するNPO法人「麻生里山センター」職員の石脇和さん(39)からドングリの種類や芽の生え方、ドングリを食べる動物などについて学んだ。その後、腐葉土と黒土を混ぜた土をビニールの育苗ポットに入れ、クヌギのドングリを1個ずつ丁寧に植えていった。熱心に取り組んだ児童の1人(9)は「元気に大きく育てたい」と話していた。

 植え付けた後は、学校で苗木を育てる。4年時で植え替えし、5年時で森林の機能を学び、6年時には「太陽生命くつきの森林(もり)」(朽木地子原)で植樹するというサイクルで、学びながら山を豊かにする活動を続けている。

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