節約志向の中、中国「独身の日」 値引き合戦、日本勢は苦戦

北京市内に掲げられた「独身の日」セールの広告=1日(共同)

 【上海共同】中国で「独身の日」と呼ばれる11日、インターネット通販各社が毎年恒例の値引きセールを行った。景気低迷で消費者の節約志向が強まる中、各社はお得感を出そうと今年の「最安値」での出品を強調した。例年は日本ブランドも高い人気を集めるが、今年は東京電力福島第1原発の処理水放出の影響もあり、化粧品など一部の製品は苦戦を強いられた。

 最大手アリババグループの通販サイト「天猫(Tモール)」は、8千万点を今年の最安値で販売するとうたったほか、通販サイトでの各種の割引を打ち出した。

 セールに参加した資生堂は、処理水放出後に不買運動が起きた影響で、販売促進活動を一部控えたという。

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