寒い県内、師走並み 近江町市場、熱々カニ汁に列

熱々のカニ汁を味わう観光客=11日午前10時50分、金沢市の近江町いちば館広場

 11日の石川県内は寒気の影響で、朝の最低気温は金沢8.7度、羽咋8.0度、七尾6.4度と3地点で今季最低を観測した。日中も気温が上がらず、正午までの最高気温は金沢12.4度、輪島市三井9.7度など12月上旬並みの冷え込みとなった。

 金沢では9日に最高気温25度を超える「夏日」を観測したばかりで、一転して冬の寒さとなった。カニ漁が解禁されて初の週末を迎えた近江町市場では、4年ぶりにカニまつりが開かれ、家族連れらが熱々のカニ汁を頰張り、旬の味覚で体を温めた。

 カニ汁はズワイガニと野菜やキノコなどが入り、1杯300円で約500食分用意された。午前10時半の販売開始前から約200人が行列をつくった。高松市から観光で訪れた大学生の香西愛彩さん(20)は「カニのだしが出ていておいしい。地元では味わえない」と笑顔を見せた。

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