ルヴァン王者福岡が後半2発の逆転劇! G大阪は5連敗で残留決められず【明治安田J1第32節】

明治安田生命J1リーグ第32節の1試合が11日にパナソニック スタジアム 吹田で行われ、アウェイのアビスパ福岡が2-1でガンバ大阪を下した。

勝利から遠ざかり、残留に足踏み続く14位G大阪はネタ・ラヴィ&ダワンが出場停止で、ファン・アラーノとイッサム・ジェバリが負傷欠場。前線に鈴木を抜てきした。一方、ルヴァンカップ王者の8位福岡は出場停止のドウグラス・グローリの代わりに田代を起用した。

井手口の凱旋試合としても注目の一戦。G大阪からすれば、レギュラー格の外国籍4選手が不在の苦しい台所事情でルヴァンカップ王者との試合だが、久々出場の鈴木も裏抜けやボールの収めどころとしてアクセントになりながら、立ち上がりから攻めのイニシアチブを掴む。

すると、13分に山本の左CKから、ニアの倉田が頭で流し、ボールがファーにいたクォン・ギョンウォンのところへ。クォン・ギョンウォンのヘディングシュートはコースを消しにかかった宮に当たったが、ゴール右に吸い込まれ、G大阪が4試合ぶりの得点で先手を奪う。

良い時間帯に先制点を奪い切ったG大阪はその後も食野がキレある仕掛けからゴールに迫っていくが、次第に福岡も盛り返す。28分に左サイドを経由した繋ぎからボックス左に抜け出した金森が右足シュートの形に持っていったが、GK東口が立ちはだかり、G大阪がリードを保つ。

だが、ハーフタイム明けから金森とウェリントンの交代に打って出た福岡はその後半開始早々の46分、敵陣左サイドでのスローインから前嶋の繋ぎをバイタルエリア中央の紺野がダイレクトでボックス左に叩くと、フリーの山岸がゴール左下に右足で決め切り、追いつく。

山岸の2年連続10ゴール目で最高のリスタートを切った福岡は守りにおいてもG大阪の攻めにうまく修正して入ったことでペースを引き寄せると、56分に右サイドからのクロスにウェリントンが豪快に右足バイシクル。前半はG大阪だったが、後半は福岡の時間が多くなる。

押し返したいG大阪は62分に山本が直接FKを狙ったが、惜しくもクロスバーの上。続く70分には敵陣右サイドでのFKから、こぼれ球に反応した味方の折り返しにボックス中央の福岡が左足で合わせるが、ゴール前に戻った田代に身体で防がれ、ゴールマウスを割れず。

そのG大阪は77分に宇佐美投入の勝負手を打つが、福岡は78分に敵陣中央でのボール奪取からカウンターに持ち込むと、ボックス右の浮き球に走り込んだ紺野が黒川に倒され、PKのチャンス。キッカーに決めれば自己新11ゴール目の山岸が名乗りを上げる。

だが、GK東口が完璧にコースを読み切り、G大阪がピンチを凌ぐ。守護神の奮起を活力に勝ち越しを狙ったが、福岡が76分にルキアンの交代カード切ると、89分に右サイドから田代がクロス。ニアの相手に当たったボールをルキアンが頭で押し込んだ。

交代的中の福岡はルヴァン制覇直後のリーグ戦を逆転で飾り、4試合ぶりの白星。G大阪は今季2度目の5連敗で8試合勝利なく、またも残留を決められなかった。

ガンバ大阪 1-2 アビスパ福岡
【G大阪】
クォン・ギョンウォン(前13)
【福岡】
山岸祐也(後1)
ルキアン(後44)

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