『親のことが嫌いな人』の特徴5選 どんな共通点がある?気持ちを楽にするコツは?

子どもの反抗心とは違う!親が嫌いな自分に悩む大人たち

「思春期の頃、親と意見が合わずに対立することが多かった」という過去を持つ人は多いでしょう。そんな反抗期を越え、大人になると親との仲が少しずつ改善されていく事例が多いですよね。

しかし、大人になっても親との相性が悪く、なかなか親を好きになれないという人も少なくありません。中には「大人になっても親が嫌いなんて…」「親と仲良くできないなんて…」と悩んでしまう人もいるようです。

どんな共通点が?『親のことが嫌いな人』の特徴5選

大人になっても親と仲が悪い、あるいは好きになれないという人たちは、ある共通した特徴を持つことが多いです。ここでは『親のことが嫌いな人』に当てはまることの多い特徴を5つご紹介します。

1.兄弟姉妹間で何らかの差別があった

幼い頃から兄弟や姉妹で何らかの差別を感じていた場合、大人になってもその先入観が抜けない人は多くいます。事あるごとに「また差別された」「蔑ろにされた」と感じてしまうのでしょう。

実際、多くの親は兄弟や姉妹間で差別している意識はないものの、親も完璧な人間ではないので、時には比較してしまった経験はあるかもしれません。こうした過去が大人になっても大きな影響を与える例は多く見受けられます。

2.両親の仲が悪い、よく喧嘩をしていた

小さい頃から両親の仲が悪く、目の前で言い争いをしたり罵ったりしている様子を見ている場合、親に対して呆れや諦めといった負の感情を抱く傾向にあります。

また、片親が子どもにもう片方の親について悪口を頻繁に言うと、その意見が深層心理に根付いてしまいます。すると、子どもも洗脳されるように悪口を言われている側の親に嫌悪感を抱いてしまうのです。

3.しつけや教育が厳しく褒められた経験がない

「子どものために」と、ついしつけや教育を厳しく行ってしまう親は多くいます。しかし、しつけや教育において、大事なことに「ダメなことはダメということ」だけでなく、「良いことはたくさん褒めること」も含まれます。

しつけや教育が厳しすぎると、子どもが自分の意志を強く持つ年頃になった時、親に対して通常以上に強い反抗心を抱くようになります。

さらに、褒められた経験がないと、親に対する愛情や肯定的な心理が育っていないため、より親に対して嫌悪感や拒否感が強まってしまうのです。

4.暴力や育児放棄を受けて愛情を感じられなかった

当たり前ですが、幼い頃に暴力や育児放棄など、虐待に相当する行為を受けていた子どもは、親に対して愛情を抱けません。大人になっても当時のトラウマは心に深く刻まれているため、親を好きになれなくても仕方がないでしょう。

また、この場合は親だけでなく、親と似た特徴を持つ人(性別や考え方、口調や態度など)に対して、理由もなく嫌悪感や拒否感を抱いてしまう人もいます。

5.親の過干渉によって不自由さを感じている

我が子が可愛いあまり、つい過干渉になってしまう親が大勢います。しかし、ある程度成長すると、子どもは自分の意思をしっかり持つようになり、自分で考えて行動することに喜びを覚えます。

この大切な成長期に親の過干渉によって自由を制限されてしまうと、大人になってからも親に対して窮屈さや相性の悪さ、苦手意識を感じる傾向にあります。

また、大人になってからも親が過干渉する家庭環境の場合、余計に親に対する呆れや鬱陶しさを感じてしまい、嫌悪感が強まるケースも多いです。

親を好きになれない…気持ちを楽にするコツは?

「親への嫌悪感を払拭したいのに、なかなか親を好きになれない」と悩む人は多くいます。しかし、親子といえども別の人間なので、どうしても相性が合わないことはあるでしょう。

親をなかなか好きになれない人は、以下の考えを自分なりに取り入れ、少しでも気持ちを楽にしてくださいね。

  • 「親子だから仲良くしなければいけない」という考えを改める
  • 親ではなく自分とは違う1人の人間だと割り切る
  • 親の期待に応えようとしない
  • 親と物理的に距離を置いてみる
  • 真正直に応えるのではなく適当にあしらうことも大切

「親相手にこんな考えで親不幸ものでは」と罪悪感を抱いてしまう人もいるでしょう。

しかし、親子だからという固定概念を取り払い、すでに成人した1人の大人同士として考えてみてください。円滑なコミュニケーションを築く上で、基本的な考え方ばかりだと思いませんか。

どうしても親と良い関係を築きたいと強く思う方は、ひとまず親との距離を少し置いてみましょう。無理のない範囲で連絡を取ったり、自分の意見を伝えたりしてみると、適切な距離の図り方がわかるかもしれません。

「親」ではなく「1人の人間」として接してみよう

いかがでしたか。親をなかなか好きになれないという人は、まず親を「親」ではなく「1人の大人」として接してみましょう。適切な距離感で、お互いの意思を尊重し合うことができれば、最終的に関係改善の糸口が見つかるかもしれません。

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