日本時間11月10日、MLBではシルバースラッガー賞が発表された。その中で唯一、新人として受賞に至ったのがオリオールズのガナー・ヘンダーソンだ。ユーティリティ部門に選出されたヘンダーソンは、史上13人目となる新人での受賞となり、今世紀に限っては8人目となる快挙達成となった。
ヘンダーソンは今季開幕からスタメンの座を確保するも、最初の2カ月はMLBの投手陣に苦戦を強いられた。それでも徐々に本領を発揮すると、6月には打率.320、6本塁打、OPS1.003という成績を残し、ルーキー・オブ・ザ・マンスを受賞した。シーズンを通して打率.255、28本塁打、82打点、OPS.814という成績を残し、新人ながらチームを牽引したことでシルバースラッガー賞受賞となった。
今世紀に新人で同賞を受賞した8人の顔ぶれは、そうそうたる選手ばかりである
2001年:イチロー、アルバート・プホルス
2012年:マイク・トラウト
2014年:ホセ・アブレイユ
2016年:コリー・シーガー
2017年:アーロン・ジャッジ
2022年:フリオ・ロドリゲス
2023年:ガナー・ヘンダーソン
8選手の中で特筆すべき成績は、シーズンMVPの多さである。シーガー、ロドリゲス、ヘンダーソンを除く5選手はMVPの受賞経験がある。シーガーはMVPの経験はないものの、今年のMVPの最終候補にノミネートしている。新人でのシルバースラッガー賞受賞は、スター選手の通り道であると言えるだろう。