お座敷遊び、今も楽しい 山形で「舞子と花小路秋まつり」

お座敷遊びの「投扇興」に挑戦した来館者=山形市・旧千歳館

 お座敷遊びなどを通じて芸妓(げいぎ)文化に親しむ「やまがた舞子と花小路秋まつり」が11日、山形市の旧千歳館で始まり、来館した大人のグループや家族連れなどが扇を的に投げて得点を競う「投扇興(とうせんきょう)」に挑戦した。

 投扇興は江戸時代に流行した遊び。座布団の上に正座し、開いた扇子を1.5メートルほど離れた箱の上に置かれた「蝶(ちょう)」と呼ばれる的を狙って投げ、落ちた扇と的の位置で点数を決める。

 やまがた舞子とやまがた芸子の手ほどきを受けた参加者は、大人も子どももひらひらと舞う扇の行方に一喜一憂し、お座敷遊びの魅力に触れた。山形十小1年の大滝健太君(7)は「力加減が難しかった」と話し、妹で白鳩保育園年中の果歩ちゃん(5)は間近で見た舞子に「かわいかった」と目を輝かせていた。

 舞子の華麗な踊りの観賞や記念撮影も楽しんだ。12日まで。

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