見て、乗って楽しい「あじまんタクシー」 惺山高生が内外装を製作

「あじまん」のデザインのラッピングタクシーの前で記念撮影する惺山高生と、運転席の市川広美さん=山形市・同校

 山形市の惺山高(関義人校長)の生徒が内外装を製作したラッピングタクシー「あじまんタクシー」のお披露目会が9日、同校で開かれた。大判焼きなど販売のあじまん(天童市)のキャラクター「あずまるくん」が車のボディーや車内のシートカバーなどにあしらわれており、来年3月まで山形市内を中心に運行する予定。

 キャラクターが描かれたのは、山形市で個人タクシーを営業する市川広美さん(54)の車。あじまんの袋小豆商品の大ファンという市川さんに同社がオファーし、動画クリエイター「勝手にオネーサン」の仲介で惺山高にデザインを依頼した。

 外装は、今田奈那さん(18)ら美術部3年の4人が担当した。車両の前後左右と上部の表示灯部分にもキャラクターを配し、かわいらしさの中にも和のテイストを盛り込んだ。内装は衣創科3年の松田菊花さん(17)がキャラクターの入ったシートカバーやクッションなどを作った。

 お披露目会で生徒たちは「みんなの個性を生かしつつ、要望に応えることを考えた」「触っても楽しいように、内装の布選びにこだわった」などと製作時の思いを紹介。市川さんは「大好きなあじまんに包まれて仕事ができるのが幸せ。山形の寒い冬を盛り上げられればうれしい」と話した。

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