ジャイアンツが大谷獲得に全力投球 「今オフの最優先ターゲット」

1年前、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)の獲得に失敗したジャイアンツが再びスーパースターの獲得に乗り出そうとしている。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のジョン・シェイ記者が伝えたところによると、今オフのジャイアンツの「ナンバーワンの補強ターゲット」はエンゼルスからFAとなった大谷翔平だという。ある代理人は「大谷はジャイアンツにフィットする」と話しており、別の代理人は「西海岸のチームだから獲得のチャンスはあると思う」と語った。

大谷争奪戦の本命はドジャースとみられているが、MLBを代表するライバル関係の2チームが大谷争奪戦においても熾烈な競争を繰り広げることになるかもしれない。ジャイアンツは近年のスーパースター獲得失敗や黄金期を支えたベテラン選手たちの契約満了によってペイロールに十分な余裕があり、シェイ記者は「最終的に総額5億ドルを超え、払い過ぎと思われるような金額になったとしても、ジャイアンツにはそれを支払う能力がある」と考えている。

ただし、ジャイアンツが獲得を狙う「アジアの大物」は大谷だけではない。シェイ記者によると、ポスティング制度を利用してMLBに移籍する予定の山本由伸(オリックス)と李政厚(イ・ジョンフ/韓国キウム)にも興味を示しているようだ。特に山本に関しては、ファーハン・ザイディ編成本部長と彼のアシスタントが来日して直々に視察するなど、獲得に向けて強い意欲を示している。また、ジャイアンツは中堅手の補強を目指しており、俊足好打のイ・ジョンフがその枠にフィットすると考えているようだ。

とはいえ、ジャイアンツがまず獲得を狙うのは大谷である。45本塁打を放った2004年のバリー・ボンズを最後に、シーズン30本塁打以上の打者が現れておらず、今季44本塁打でア・リーグの本塁打王に輝いた大谷は是が非でも手に入れたい存在だろう。「本気」のジャイアンツが「本命」と目されるドジャースにどこまで迫れるか注目だ。

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