大谷翔平の争奪戦はなぜドジャースが最有力候補なのか 3つの理由

エンゼルスからFAになった大谷翔平の争奪戦は、ドジャースが本命だとみられている。MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者がGM会議の場で各チームの幹部にアンケートを取ったところ、回答した14人の球団幹部のうち10人がドジャース移籍を予想したという。では、なぜこれほどまでにドジャース移籍を予想する声が多いのだろうか。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者は、ドジャースが本命視される「3つの理由」を紹介している。

1つ目は「ドジャースがペイロールに空きを作っていること」だ。各チームのペイロール情報を詳細に扱う「Cot’s Baseball Contracts」によると、今季開幕時点のドジャースのペイロールは約2億2300万ドルだったが、これは2022年の2億8100万ドルから大幅に減少している。しかも、昨オフの補強の大半を1年契約やマイナー契約で済ませたため、現時点のペイロールは約1億2800万ドルほどしかない(年俸調停権を持つ選手の予想年俸も含む)。よって、ドジャースは大谷を獲得するための十分な余裕があり、先発投手など、ほかの補強ポイントと両立することも可能だ。

2つ目は「安定した勝者であること」だ。大谷はメジャー6年間で1度もポストシーズンに出場したことがない。一方、ドジャースは2013年から11年連続でポストシーズンに出場しており、2021年を除いて地区優勝を10度達成している。うち3度はワールドシリーズに進出し、2020年にはワールドシリーズ制覇も成し遂げた。もし大谷が「今すぐ勝ちたい」と考えるのであれば、ドジャース以上のチームを見つけるのは難しいだろう。

3つ目は「地理的なアドバンテージを持っていること」だ。大谷は南カリフォルニアでの生活を気に入っていると言われている。大谷はエンゼルスで6年間プレーし、エンゼル・スタジアムとドジャー・スタジアムは31マイル(約50キロ)ほどしか離れていない。ロサンゼルスはアナハイムより大きな都市であるものの、エンゼルスからドジャースへ移籍したとしても地理的なアジャストはほとんど必要なく、大谷は野球に専念することができるだろう。

第三者から見れば、ドジャースに有利な条件ばかりが揃っている大谷争奪戦。ただし、大谷自身は契約するチームの条件を具体的に明かしたわけではなく、大谷の本心は謎に包まれている。果たして、大谷争奪戦はどんな結末を迎えることになるのだろうか。

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