ブルージェイズがトロント出身のジョーイ・ボットーの獲得を検討か

今オフのブルージェイズは補強ポイントをハッキリさせている。アリゾナ州スコッツデールで行われたGM会議の場で、ロス・アトキンスGMは「少なくとも1人、最大で4人程度の打者を獲得する」ことを明らかにした。つまり、打線の強化を目指しており、GM会議の際にジャイマー・キャンデラリオと面会したことが報じられたほか、FAになったマット・チャップマンとの再契約を狙う可能性もあるという。そしてもう1人、トロント出身の名打者の名前が獲得候補として浮上している。

ブルージェイズは現在のMLBで唯一、カナダに本拠地を置いているチームだが、そのカナダ出身で歴代3位のWARを記録しているのがジョーイ・ボットーだ(1位は殿堂入り投手のファージー・ジェンキンス、2位は殿堂入り打者のラリー・ウォーカー)。アトキンスGMは「もし彼が望むのであれば、間違いなく我々は検討しなければならないだろう」と発言。カナダ出身の名打者の獲得に動く可能性があることを示唆した。

地元紙「シンシナティ・エンクワイアラー」のゴードン・ウィッテンマイアー記者の取材によると、ブルージェイズ以外の2人の球団幹部がトロント出身のボットーについて、来季ブルージェイズでプレーすることを予想しているという。今季限りで引退する可能性もあったボットーだが、「あともう1年はやりたい」と現役続行を決意。現役ラストイヤーを故郷のチームでプレーする、というのはストーリー的にも魅力的と言える。

将来的に殿堂入りの可能性もあるボットーは現在40歳。今季限りでレッズとの10年2億2500万ドルの超大型契約が終了し、オプションを破棄されて自身初のFAとなった。今季は故障の影響で65試合しか出場できず、打率.202、14本塁打、38打点、OPS747と不本意なシーズンに。とはいえ、フルシーズンに換算すれば30本塁打を超えるペースであり、健康なら依然として怖い打者である。

ブルージェイズは1年契約のブランドン・ベルトがFAとなり、ボットーは「DH候補の左打者」という枠にフィットする。ブルージェイズがボットー獲得に乗り出す可能性は十分にありそうだ。

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