マルドナードに複数のチームが興味 アストロズと再契約の可能性も

投手陣から絶大なる信頼を得て、正捕手としてアストロズの黄金期を支えてきたマーティン・マルドナードが今オフ、4年ぶりにFAとなった。アストロズは今季台頭したヤイナー・ディアスを来季の正捕手に据える方針を明らかにしており、マルドナードは正捕手の座を失った形になるが、MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者によると、すでに4~5チームがマルドナードの動向をチェックしているという。アストロズが控え捕手としてマルドナードとの再契約を狙う可能性もあるようだ。

現在37歳のマルドナードは2004年ドラフト27巡目指名でエンゼルスに入団した。2011年にブリュワーズでメジャーデビューを果たし、2016年まで控え捕手としてプレーしたが、エンゼルスに復帰した2017年に正捕手として自己最多の138試合に出場。この年、ゴールドグラブ賞を受賞し、一躍メジャーを代表する好守の捕手として認識されるようになった。

2018年途中にアストロズへトレードされると、2019年はロイヤルズとカブスでプレーしたが、2019年シーズン終了後にFAとなり、アストロズへ復帰。それ以降の4シーズンはアストロズの正捕手として活躍し、投手陣から絶大な信頼を得た。直近3シーズンは打率が1割台であるにもかかわらず起用され続けたが、それこそがマルドナードのディフェンス能力への高い評価の証と言えるだろう。

マルドナードの動向をチェックしている4~5チームのなかにはアストロズも含まれているとみられる。「ジ・アスレチック」のチャンドラー・ローム記者は、アストロズとマルドナードの双方が再契約に興味を持っていることをリポートしており、マルドナードは控え捕手としてディアスをサポートすることにも前向きな姿勢を示しているようだ。アストロズとしてもディアスを支える控え捕手を確保する必要があり、すでに投手陣と確固たる信頼関係を築いているマルドナードの残留がベストの選択肢であることは間違いない。

とはいえ、マルドナードを正捕手として欲しがるチームが出てくる可能性もある。常勝アストロズを正捕手として支えたマルドナードの経験値は、他のチームにとって魅力的だろう。「打率1割台の捕手」がFA市場の意外な人気物件となるかもしれない。

The post マルドナードに複数のチームが興味 アストロズと再契約の可能性も first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.