孤独なタクシー運転が難民の少年と心通わす 香港の名優アンソニー・ウォン主演『白日青春ー生きてこそー』

『白日青春ー生きてこそー』PETRA Films Pte Ltd © 2022

香港の名優アンソニー・ウォンが、香港に住む難民の少年と心を通わす姿を描く、感動のヒューマンドラマ『白日青春-生きてこそ-』が、2024年1月26日(金)より公開が決定。このたび、ポスタービジュアルが解禁となった。

難民の少年と心通わす感動のヒューマンドラマ

本作では、『インファナル・アフェア』(2002)、『ハムナプトラ3 呪われた皇帝の秘宝』(2008)、『淪落の人』(2018)などに出演する香港を代表する名優アンソニー・ウォンが、ワケあって息子と距離のある孤独なタクシー運転手チャン・バクヤッ(陳白日)を演じ、台湾の「第59回金馬奨」で最優秀主演男優賞を受賞した。

このベテランの大スターを相手に堂々とした芝居をしたのが、本作が初めての映画出演となるパキスタン出身で香港在住の少年サハル・ザマン。難民申請をしたパキスタン人の両親の下、香港で生まれた少年ハッサン(香港名:莫青春(モク・チンチョン))役を演じ、「第41回香港電影金像奨」最優秀新人俳優賞を10歳で獲得した。

「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」

偶然とはいえ自身の起こした事故でハッサンの父アフメドを奪ったバクヤッは、突然父を失ったハッサンを案じ、警察に追われる身となった彼の逃亡を助ける。互いの関係と共に、世代や民族の違いを背景にした、香港ならではのシーンが描かれる。

監督のラウ・コックルイ(劉國瑞)は、この作品は「父の愛を渇望する息子と、息子を理解しようともがく父親の物語」と話す。ラウ監督は、マレーシア生まれで香港に移住。自身の気持ちや経験もこの作品に活かした、と語る本作が、長編1本目となる。プロデューサーは、「西遊記」シリーズのソイ・チェン(鄭保瑞)。昨今、第2の香港ニューウェイヴの到来と言われるが、本作もその新世代監督の注目の作品となる。

『白日青春ー生きてこそー』は1月26日(金)よりシネマカリテほか全国順次公開

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