フィリーズとノラの再契約交渉は難航か 代役候補にソニー・グレイ

フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は「MLBネットワーク」の番組内で、自軍からFAとなった先発右腕アーロン・ノラについて、再契約へのドアが開いていることを明言した。ただし、再契約が実現する可能性がどれくらいあるかは不透明であり、ジョン・ポール・モロシ記者は「両者が再契約に向けて近づいているという感触は全くない」とリポートしている。フィリーズはノラと再契約できなかった場合、移籍市場で代役の確保に動くとみられている。

今季のフィリーズは、ノラとザック・ウィーラーの32試合を筆頭に、タイワン・ウォーカー、レンジャー・スアレス、クリストファー・サンチェスと合計5投手が18試合以上に先発。このうちノラを除く4投手は来季もチームに残るため、先発ローテーション5枠のうち4枠はすでに埋まっている状況だ。そのため、ドンブロウスキー編成本部長は「ノラと再契約できれば、先発の補強は完了する」との見解を示している。

しかし、ノラはまず他球団からの評価を聞く方針だとみられる。短縮シーズンの2020年を除くと、ノラは5年連続で32試合以上に先発して180イニング以上を投げており、200イニング以上も3度。その期間中、2ケタ勝利を4度、200奪三振を5度マークしており、現代のMLBでは貴重な存在となった「上質なイニングイーター」の1人である。ノラも自身の価値を高く見積もっており、「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、総額2億ドル規模の大型契約を狙っているようだ。

ヘイマン記者によると、今春のスプリング・トレーニング期間中の契約延長交渉の時点では、フィリーズ側とノラ側の希望額に1億ドルほどの開きがあったという。よって、フィリーズが大幅に条件を引き上げない限り、ノラとの再契約は難しいだろう。なお、フィリーズはノラが流出した場合に備え、ノラの代役としてツインズからFAになった先発右腕ソニー・グレイの獲得に興味を示していることが報じられている。

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