伊万里湾を舞台にした花火大会「伊万里湾大花火」(伊万里市、佐賀新聞社主催、Cygames特別協賛)が11日に開かれた。新型コロナウイルス禍を経て4年ぶりに観客を集めて実施。秋の夜空に色鮮やかな大輪が咲き、大勢の観客を魅了した。
午後7時、宵闇に沈む港の上空で2尺玉が弾け、華やかな光のショーが幕を開けた。湾内に大きな音を響かせながら10分間、中盤とフィナーレには開花直径600メートルの3尺玉が上がり、空いっぱいを金色の雨で染めた。
大会は6回目。直近の過去3回は新型コロナ対策のため無観客で、インターネットで生配信した。4年ぶりに伊万里港七ツ島地区南埠頭ふとうに観覧会場を設け、ネット配信でも打ち上げの様子を届けた。
会場は露店やキッチンカーが並んでにぎわった。唐津市厳木町の佐々木トシエさん(76)は「こんなに大きな花火を間近で見たのは初めて。腰を悪くして外出が嫌いになっていたけど、夫に誘われて思い切って来て良かった」と喜んでいた。(青木宏文)