充実の投手陣を誇るマリナーズ 山本を獲得して主力投手トレードも

正式にポスティング公示されたあと、多くのチームによる争奪戦が繰り広げられることが確実視されている山本由伸(オリックス)だが、投手補強を必要としていないように見えるチームも獲得に乗り出すかもしれない。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者は山本の移籍先候補の1つとしてマリナーズを挙げた。マリナーズは充実の投手陣を誇っており、明らかに打者の補強が優先という状況だが、山本を獲得したうえで、若手投手とのトレードで強打者の獲得に動く可能性があるという。

モロシ記者は、山本について「まもなく正式にポスティング公示される」とリポート。ポスティング公示のあと、いよいよ45日間の争奪戦が幕を開けることになる。日本球界での圧倒的な実績に加え、25歳という若さも魅力となり、カブス、レッドソックス、ジャイアンツ、ドジャース、カージナルス、ヤンキースなど多くのチームが獲得に乗り出すことが確実。メッツは「山本に夢中になっている」ことが報じられている。

モロシ記者は「もちろん大谷翔平は別格だが、2024年に投げられる先発投手という意味では、山本が最も人気を集めるだろう」とリポート。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は山本が得る契約を7年2億1100万ドル、移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は9年2億2500万ドルと予想しており、山本が総額2億ドルを超える大型契約を手にするのはほぼ確実な情勢となっている。

モロシ記者によると、マリナーズのジェリー・ディポート編成本部長は「日本とのつがなりを再構築することを考えている」と語ったという。これだけを根拠にして「山本の獲得に乗り出す」と断言することはできないが、マリナーズが日本人選手の獲得を視野に入れていることは間違いないだろう。周知のとおり、マリナーズはイチロー、佐々木主浩、岩隈久志など、多くの日本人選手が活躍してきたチームである。

マリナーズはルイス・カスティーヨ、ローガン・ギルバート、ジョージ・カービー、ブライス・ミラー、マルコ・ゴンザレス、ブライアン・ウー、エマーソン・ハンコックと先発候補が揃っており、来季の後半戦にはロビー・レイもトミー・ジョン手術から戻ってくる。一見、先発投手の補強は必要ないように思えるが、ギルバートやカービーをトレードの駒にして強打者の獲得を狙うことを考えているのであれば、山本争奪戦に加わったとしても決して不思議ではない。

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