清水が水戸戦引き分けで自動昇格逃す…4位で昇格OPへ【明治安田J2最終節】

清水エスパルスが明治安田生命J2リーグで4位フィニッシュが決まり、J1昇格プレーオフに回った。

最終節を前にJ1自動昇格圏の2位清水。勝てば1ポイント差でひしめく3位ジュビロ磐田、4位東京ヴェルディを抑え、J1昇格が決まるなか、12日に17位水戸ホーリーホックのホームに乗り込んだ。

指揮官にとって古巣凱旋にもなる大一番に前節と同じイレブンをぶつけた清水だが、水戸の鋭い出足に苦しめられ、思うように攻撃の形を作れず。前半の半ばを過ぎてもなかなかペースを掴めない。

水戸の攻撃に対して前からの守備もはまらず、揺さぶられ続けた清水だが、布陣に微調整を施しながら無失点でハーフタイムに。一方、攻撃面はプッシュアップもままならず、シュートなしに終わった。

そんな攻撃に課題を残して折り返した清水だが、後半の入りも水戸が良く、守勢に。だが、次第に押し返し、57分に左サイドからのクロスにチアゴ・サンタナがヘッドで合わせたりと形ができ始める。

さらに60分にも前がかる水戸をひっくり返すカウンターから、ボックス左の乾がクロスを上げ、原が決定的なヘディングシュートに持ち込んでいったが、GK山口にナイスセーブで阻まれてしまう。

前半と違って攻撃に迫力が生まれ始めた清水だが、62分にバックラインでの繋ぎを杉浦に奪われ、水戸がショートカウンター。左サイドの杉浦がクロスを安藤が頭で押し込み、水戸が先手を奪う。

痛すぎる失点の清水だが、ベンチから北川やベンジャミン・コロリらの途中起用で攻撃を促すと、81分に左サイドからのクロスにチアゴ・サンタナが渾身のヘッド。試合を振り出しに戻す。

このまま試合をひっくり返そうと、残り時間も少ないなか、北爪やベンジャミン・コロリ、チアゴ・サンタナが立て続けに決定的なシュートも放っていった清水だが、水戸も最後まで引かず。

最終節を引き分け、自力で昇格を決められなかった清水は他会場の結果次第となり、その対象の磐田と東京Vが揃って勝利。この最終節で4位終戦が決まり、J1昇格プレーオフに回る運びとなった。

水戸ホーリーホック 1-1 清水エスパルス
【水戸】
安藤瑞季(後17)
【清水】
チアゴ・サンタナ(後36)

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