中島啓太が米ツアー最終予選会へ「行けることがスゴイんじゃない」

中島啓太が11月13日時点での賞金ランキング1位の資格で米ツアーの最終予選会へ(撮影/高藪望)

◇国内男子◇三井住友VISA太平洋マスターズ 最終日(12日)◇太平洋クラブ御殿場コース(静岡)◇7262yd(パー70)◇曇り(観衆9014人)

中島啓太が“米ツアー定着”への挑戦権を得た。13日時点での賞金ランキング1位が決定し、12月14日(木)に始まるPGAツアーと下部コーンフェリーツアーの来季出場権をかけた最終予選会(ファイナルクオリファイイングステージ)への出場資格を手にした。

最終日も多くのギャラリーを引き連れた(撮影/高藪望)

今大会前までに候補は約1939万円差で2位にいた金谷拓実との2人に絞られていた。中島は通算2アンダーの20位でフィニッシュ。3位で終えた金谷に差を約1135万円に詰められたが、“逃げ切り”に成功。日米ツアーを通じてキャリア初の予選会へ「もちろん挑戦したい。でも行けること(だけ)がスゴイわけではないので。しっかり良いパフォーマンスを出せるように、最後まで気を抜かずにやりたい」と意気込んだ。

最終予選会は11月下旬からの2次予選会通過者をはじめ、他ツアーのトップ選手らが参加。フロリダ州TPCソーグラス・ダイズバレーコース、ソーグラスCCの近隣2コースを使う予選カットのない4日間72ホールのストロークプレーで、上位5位タイまでがPGAツアーの出場資格を獲得する。

それ以下の40位タイまでが順位に応じてコーンフェリーツアーの限定的な出場権を得る(72ホールを回った全選手にコーンフェリーツアーのメンバーシップを付与)。

シーズン終盤戦のひとつの目標をクリアし、改めて賞金王への道をまい進する。来季のDPワールドツアー(欧州ツアー)の出場資格が得られるほか、ことしの「マスターズ」に特別招待された昨季賞金王・比嘉一貴の例もある。「本当に一打、一打が大事になってくると思うので、たくさん練習したい」。夢舞台へ最短距離を突っ走る。(静岡県御殿場市/桂川洋一)

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