「力水」が約4年ぶりに再開 大相撲、コロナ対策で口をつけず

取組前に力水を口にする貴景勝=福岡国際センター

 新型コロナウイルス感染防止対策として、口をつけずに形式的に行われていた大相撲の「力水」の所作が12日、2020年初場所以来、約4年ぶりに再開した。36歳の佐田の海は先場所までと同じく、口に水を含まずひしゃくを返してしまい「しっかり忘れていた」と苦笑い。33歳の錦木は「久々すぎて『どうだったっけ』と思った」と戸惑っていた。

 コロナ禍以降に関取になった力士にとっては、新鮮だった様子だ。北青鵬は「ひしゃくに口をつけたのは初めて」と驚きの表情。新入幕の北の若は「やっと本来の相撲らしい形に戻ってきた。幕内の初日からできたのは感慨深い」としみじみとしていた。

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