ナポリは12日、セリエA第12節でエンポリとのホーム戦に臨み、0-1で敗れた。
前節のサレルニターナ戦は2-0で快勝、ミッドウィークに行われたチャンピオンズリーグ(CL)のウニオン・ベルリン戦はドローで終えた4位ナポリ(勝ち点21)。引き続きオシムヘンをケガで欠く中、クワラツヘリアやジエリンスキもベンチスタートに。シメオネとラスパドーリを縦並びの2トップ気味に配し、左にエルマス、右にポリターノを置く布陣で、19位エンポリ(勝ち点7)との一戦に臨んだ。
立ち上がりから前がかりな守備で圧をかけていくナポリ。12分には、右サイドからカットインしたポリターノが左足のカーブシュートでファーを狙ったが、GKベリシャのファインセーブに遭う。続くCKではザンボ・アンギサがヘディングで叩きつけたが、ここもベリシャが好反応を見せた。
ロングボールからいくつかチャンスを作られる中、27分にはシメオネがネットを揺らす。右サイドで得たFKからゴール前で混戦となり、ボールを拾ったシメオネが落ち着いて右隅に決めたが、オフサイドによりノーゴールの判定となった。
その後は時間が経つにつれエンポリにペースを譲り、ラノッキアやカンビアギのシュートがナポリゴールに襲いかかったが、GKメレトのセーブもありゴールレスで試合を折り返した。
後半に入ると序盤からエルマス、ポリターノの両ウイングがシュートまで持ち込むが、先制点は遠い。しびれを切らしたルディ・ガルシア監督はエルマスとシメオネを下げ、クワラツヘリアとジエリンスキを起用。ラスパドーリが最前線に移る。
切り札投入も流れは大きく変わらないまま試合は終盤へ。72分にはポリターノとザンボ・アンギサに代えてリンドストロームとカユステをピッチに送り出す。
すると3分後、左サイドのクワラツヘリアからペナルティーアーク付近でパスを受けたリンドストロームが右足で強烈なシュート。枠を捉えたがややコースが甘く、またしてもベリシャに阻まれた。
少し勢いが出てきたナポリは、79分にクワラツヘリアの左足シュートがニア上に飛ぶが、ベリシャの牙城を崩すことはできない。
アディショナルタイム直前にも、左ポケットからクワラツヘリアの左足シュートが飛ぶが、これも至近距離でベリシャがセーブ。すると91分、押し込まれていたエンポリが右サイドから崩すと、最後は途中出場のコバレンコの右足シュートが左ポストを叩いて決まる。
流れに反してリードを奪われたホームチームは、パワープレーで土壇場の同点ゴールを狙いに行くが、結局0-1のまま試合は終了。リーグ戦4試合ぶりの黒星を喫した。