【カンボジア】保険料収入、7~9月は前年比2.6%増[金融]

カンボジアの保険監督局(IRC)が発表した2023年第3四半期(7~9月)の保険料収入は、前年同期比2.6%増の8,730万米ドル(約132億円)だった。

保険料収入の内訳は、損害保険が8.74%増の3,720万米ドル、生命保険が2.4%減の4,810万米ドル。小口保険(マイクロインシュアランス)は28.3%増の190万米ドルだった。

保険会社が支払った保険金の総額は33.5%増の1,700万米ドル、保険各社の総資産額は9.0%増の10億6,000万米ドルだった。

10日付クメール・タイムズ(電子版)によると、カンボジアの保険部門は過去20年で大きく成長した。

ただ、保険密度(1人当たりの保険料)は20.53米ドルと低水準。財務経済省のロス・セイラバ次官は、国民の保険に対する認識不足を課題として挙げ、保険加入の利点など啓発活動の重要性を強調した。

IRCによると、22年の保険料収入は、実質国内総生産(GDP)の1.17%を占めた。IRCは、30年までにこれを5.5%、保険密度を135米ドルにそれぞれ引き上げる目標を掲げている。

カンボジアの保険市場は損保18社、生保14社、小口保険7社、再保険1社などで構成されている。23年4~6月の保険料収入は同6.3%増の8,120万米ドルだった。

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