文化庁の京都移転を記念、京都府北部の子どもたちが伝統芸能を披露

ステージで曳山囃子を披露する亀岡祭三輪山保存会の子どもたち(京都府京丹後市峰山町・府丹後文化会館)

 文化庁の京都移転に伴う記念事業「京都伝統文化の夢舞台」が11日、京都府京丹後市峰山町の府丹後文化会館と峰山地域公民館であった。宮津、京丹後、舞鶴、亀岡の子どもたちが、先人から受け継ぐ伝統芸能を披露したほか、能の詞(ことば)を唱える体験などがあり、来場者は楽しみながら文化に触れた。

 伝統芸能に取り組む子どもたちに、発表の場と交流の機会を設けようと、府や京都市などでつくる「文化芸術発信強化実行委員会」などが主催した。

 丹後文化会館のステージには、府内4団体が出演。亀岡祭三輪山保存会は、小学2~6年の6人が参加した。「そーれ」の合図で息を合わせ、一つ一つの音を大切に、鉦(かね)や太鼓のお囃子(はやし)を響かせた。亀岡小6年の児童(12)は「練習は厳しいけど、祭りでは多くの人に見てもらえるから頑張れる。今日の出来は100点です」と話した。

 峰山地域公民館では、小さな提灯の絵付け体験や、宮津踊りの振り付け講座などがあり、親子連れで賑わった。

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