「大谷が最優先するのは勝利」と米記者 レンジャーズも有力候補に

FA市場で総額5億ドルを超える大型契約を手にすることが予想されている大谷翔平だが、必ずしも最高額のオファーを提示したチームと契約するわけではないとみられている。米メディア「ジ・アスレチック」のジム・ボーデン記者は「大谷にとって何よりも重要なのは勝利だ」とリポート。「勝利が何よりも優先されるのは明らかだ。つまり、ワールドシリーズに最も多く出場できる可能性があるチームを選ぶことになるだろう」と大谷が移籍先を決める際に重要視するであろうポイントを予想した。

ボーデン記者の予想通りに大谷が勝利を最優先に考えるのであれば、「大谷獲得に全力を注ぐ」と報じられているジャイアンツは不利な立場に置かれるだろう。地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のジョン・シェイ記者は「ジャイアンツには資金力があり、5億ドル以上をオファーすることもできる」と報じているが、ジャイアンツは直近7年間で1度しかポストシーズンに進めておらず、それ以外のシーズンは勝率5割以下。勝利を優先する大谷の希望にはフィットしないチームと言える。極端なことは言えば、エンゼルスに残留するのとそれほど変わらない。それを踏まえ、ボーデン記者は「ジャイアンツが最高額を提示しても驚かないが、だからといってジャイアンツが最有力候補というわけではない」としている。

ワールドシリーズ進出/制覇の可能性が最も高いチームという点では、やはり11年連続でポストシーズン進出を果たしているドジャースは非常に魅力的なチームだ。しかし、ボーデン記者は今後ドジャースの黄金期がいつまで続くかを疑問視。「ドジャースとマリナーズとともに、私はテキサス・レンジャーズが最有力候補の1つであると考えている」と球団史上初のワールドシリーズ制覇を成し遂げたばかりの今季王者を移籍先の有力候補に挙げた。

「私は勝利が重要だと考えており、ジャイアンツには勝利の道が見えない。ドジャースは安定して勝っているチームの1つだが、私はドジャースの長期的な投手力について疑問を持つようになった」とボーデン記者。黄金期は永遠に続くわけではなく、11年連続でポストシーズンに進んでいるドジャースの黄金期にもいつか終わりが来る。ボーデン記者は黄金期の終わりに差し掛かろうとしているように見えるドジャースよりも、これから黄金期を迎えるレンジャーズのほうが大谷の希望にフィットすると考えているのだろう。

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