人員過多の内野陣の整理 難しい決断を迫られるレッズ編成本部長

レッズはフランチャイズ・プレーヤーとして長年活躍したジョーイ・ボットーの来季オプションを行使しなかったが、それでも内野には人材が溢れている。レギュラー候補に挙がる選手だけでもジョナサン・インディア、エリー・デラクルーズ、マット・マクレーン、スペンサー・スティアー、クリスチャン・エンカーナシオン=ストランド、ノエルビ・マルテ、ニック・センゼルと7人。ニック・クロール編成本部長はこれらの選手たちに出場機会をどう分け与えるか、頭を悩ませることになるだろう。

明らかに人員過多の内野陣を抱えるレッズ。「MLBネットワーク」のジョン・ポール・モロシ記者はGM会議の期間中、レッズに対してインディアのトレードの可能性について問い合わせが殺到したことを伝えているが、それは当然のことと言えるだろう。レッズはインディアを放出すれば、二塁にマクレーン、遊撃にデラクルーズを固定できるからだ。しかし、インディアの放出はクラブハウスの中心となりつつある若きチームリーダーを失うことを意味する。

クロール編成本部長は「可能性はあると思うが、現時点でそれをする理由はないと思っている」と語り、内野陣の整理のためのトレードを行うことに否定的な見解を示した。「どうしても怪我人は発生する。そのような事態に備え、質の高い選手層を確保しておきたいんだ。それが最終的にはチームを助けることになる」とクロール編成本部長。全選手に十分な出場機会を与えられない可能性はあるものの、故障者の発生に備え、十分な選手層を確保しておくことが重要だと考えているようだ。

クロール編成本部長の発言を見る限り、レッズがインディアのトレードに動く可能性は低いが、ノンテンダーFAという形でセンゼルを放出する可能性は残されている。2016年ドラフト全体2位指名で入団し、トップ・プロスペクトとして大きな期待を背負ったセンゼルだが、才能を開花させることができないまま28歳になってしまった。メジャー5年目の今季は104試合に出場して打率.236、13本塁打、42打点、6盗塁、OPS.696という平凡な成績。来季の年俸は300万ドル前後と予想されているが、レッズが他の選手の出場機会を確保するためにセンゼルを手放す決断をする可能性はあるとみられる。

センゼル以外の6人は、よほど魅力的なトレードのオファーが届かない限り、レッズが無理に手放すことはないだろう。まだマイナー・オプションも残っており、必要ならば6人のうち誰かをマイナーでプレーさせることもできるからだ。他球団がインディアを手に入れるためには、かなり好条件のオファーを提示することが必要になると思われる。

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