京都市長選で予備選挙も検討 前原誠司氏が発言 国民と維新、京都党の統一候補で

【資料写真】前原誠司氏

 来年2月の京都市長選で、国民民主党府連の前原誠司会長(衆院京都2区)は13日、記者団に対し、「現職議員(の投票)で選ぶことも一つの案だ」と述べ、統一候補擁立を目指す日本維新の会、地域政党京都党の3党による予備選挙を検討していることを明らかにした。

 複数の関係者によると、京都市内で12日に開かれた国民府連常任幹事会で前原氏が予備選挙を提案し、了承された。京都党元代表の村山祥栄氏(45)ら複数の名前が候補に挙がっているという。

 統一候補を巡っては3党間の調整に時間がかかっており、早期に候補者を決めることに加え、選考の透明性をアピールする狙いがあるとみられる。ただ予備選挙で敗北した立候補希望者は市長選への出馬が難しくなるため、3党間の協議が難航する可能性もある。

 前原氏は予備選実施について「(維新代表の)馬場さんと話をしている」と明かし、方法については「現職議員で選ぶことも一案だ。時間はそんなにかけられない」とし、投票者は地方議員や国会議員などに絞る可能性を示唆した。

 市長選を巡っては4期目の現職門川大作氏が立候補しない意向を表明している。

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