エンゼルスがティム・アンダーソンに興味 二塁での起用を検討か

米全国紙「USAトゥデイ」のボブ・ナイチンゲール記者によると、エンゼルスはホワイトソックスからオプションを破棄されてFAとなったティム・アンダーソンに「強い関心」を示しているようだ。キャリアのほとんどを遊撃手としてプレーしてきたアンダーソンだが、二塁転向に前向きな姿勢を見せており、エンゼルスは二塁手として獲得するつもりだとみられる。2019年にタイトルを獲得した元首位打者はエンゼルスに加わることになるのだろうか。

アンダーソンはMLB公式サイトでホワイトソックスを担当するスコット・マーキン記者のインタビューで「ポジションは重要じゃない。僕は遊撃手兼二塁手だ。キャリアを続けるためならどこを守ってもいいと思っている」とコメント。「もちろん遊撃手としてプレーすることが第1希望だけど、年齢を重ねた選手がどのように見られるか理解している。どのポジションであってもスタメンで使ってもらえるのは光栄で幸せなことだよ」と遊撃以外のポジションを守ることに前向きな姿勢を示した。

現在30歳のアンダーソンは今季ホワイトソックスで123試合に出場し、打率.245、1本塁打、25打点、13盗塁、OPS.582という自己最悪の成績に終わった。首位打者1度、シルバースラッガー賞1度、オールスター・ゲーム選出2度の実績を誇り、2019年から4年連続で打率3割をマークしてきたが、今季は開幕直後に左ひざを痛め、それがアンダーソンの打撃を大きく狂わせてしまった。シーズン終了後、ホワイトソックスは年俸1400万ドルのオプション行使を拒否。アンダーソンはキャリアで初めてFAとなった。

エンゼルスは今季デビューしたザック・ネトが来季の正遊撃手の最有力候補だが、ネトが苦戦してマイナー降格を強いられることになった場合、アンダーソンがいれば遊撃の穴をカバーできる。二塁にはブランドン・ドルーリーがいるため、一見補強は必要ないように思えるが、エンゼルスは対左腕時にノーラン・シャニュエルをスタメンから外し、ドルーリーを一塁で起用することを考えているのかもしれない。

また、大谷翔平が退団すればDHが空くため、アンソニー・レンドン、ルイス・レンヒーフォなども含め、DHを使いながら多くの選手に出場機会を分け与えることも可能になる。短期契約でアンダーソンの復活に賭けるのは悪い選択肢ではないと言えそうだ。

The post エンゼルスがティム・アンダーソンに興味 二塁での起用を検討か first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.