「米国がつくり上げた戦争機構」北朝鮮、国連軍司令部の解体を主張

北朝鮮の外務省軍縮・平和研究所は13日、国連軍司令部は解体されるべきと主張する広報文を発表した。朝鮮中央通信が伝えた。

韓国国防省は9日、国連軍司令部参謀部への韓国軍の参加について同司令部と協議していると明らかにした。今週開かれる国連軍司令部加盟国会議を控えて、韓国政府は米国が主導する同司令部の機能を強化する目的で参謀派遣を検討しているようだ。

公報文は国連司令部に対して次のような立場を明らかにした。

1.「国連軍司令部」は1950年代の朝鮮戦争の時期に、より多くの侵略武力を朝鮮戦線に投入するために米国がつくり上げた不法無法の戦争機構である。
2.「国連軍司令部」は国連とは何の関係もない米国の対決機構である。
3.「国連軍司令部」は国連総会の決議に従ってすでに数十年前に解体されるべき不法機構である。

つづけて、国連軍司令部加盟国会議をめぐっては、「侵略戦争道具である『国連軍司令部』構成国の国防当局者らが集まって朝鮮半島有事の際を既定事実化した共同対応方案を論議することこそ、朝鮮民主主義人民共和国に反対する新たな侵略戦争を挑発しようとする危険極まりない企図である」と非難した。

そのうえで、「不法無法の侵略的な『国連軍司令部』は、直ちに解体されるべきであり、これは国連の権威と公正さを回復し、朝鮮半島の平和と安定を図るための必須の先決的要求である」と主張した。

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