いよいよ主要4賞発表ウィーク 大谷翔平は2度目の満票MVPなるか

MLBは現地時間11月13日(日本時間11月14日)から全米野球記者協会(BBWAA)の記者投票で決まる主要4賞(MVP、サイ・ヤング賞、新人王、最優秀監督賞)の発表ウィークに突入する。すでに各賞のファイナリスト3名(=獲得ポイントの上位3名)はすでに発表されており、新人王、最優秀監督賞、サイ・ヤング賞、MVPの順に受賞者が連日発表されていく。MLB公式サイトではデービッド・アドラー記者が主要4賞の注目ポイントを紹介している。

【MVP】大谷翔平は再び満票受賞なるか
ア・リーグのMVPは大谷翔平の2度目の受賞が確実視されている。44本塁打を放ってアジア人選手として史上初めて本塁打王のタイトルを獲得し、投手としても10勝5敗、防御率3.14、167奪三振を記録するなど、またしても歴史的なシーズンを過ごした。2021年は満票でMVPを受賞したが、今季はさらに印象的なシーズンだった。満票MVPはこれまでに大谷を含めて19人誕生しているが、もし2度目の満票受賞となれば史上初の快挙である。

【サイ・ヤング賞】ゲリット・コールがついに受賞か
これまでに何度もサイ・ヤング賞に迫ったゲリット・コールがついに栄誉を手にしようとしている。2019年と2021年に2位となったのをはじめ、過去10シーズンでトップ5入りが5度。今季はリーグ最多の209イニングを投げて15勝4敗、防御率2.63、222奪三振の好成績をマークし、悲願の初受賞が確実視されている。ちなみに、初受賞前に5度のトップ5入りは歴代最多記録となる。

【新人王】有望株トップ2が独占なるか
今季開幕時点でプロスペクト・ランキングのトップ2に名を連ねていたのがガナー・ヘンダーソン(1位)とコービン・キャロル(2位)だ。それぞれ各リーグの新人王最有力候補と目されており、プロスペクト・ランキングの上位2人が新人王を独占すれば、「MLBパイプライン」がプロスペクト・ランキングを発表するようになった2004年以降、2度目のことになる。1度目は2018年。ア・リーグで大谷翔平、ナ・リーグでロナルド・アクーニャJr.が新人王に輝いた。

【最優秀監督賞】ブルース・ボウチーが歴代最長スパンの受賞なるか
今季レンジャーズを球団史上初のワールドシリーズ制覇に導いたブルース・ボウチー監督は、パドレス時代の1996年に最優秀監督賞を受賞している。それ以来27年ぶりの受賞となった場合、デービー・ジョンソン(1997年にオリオールズ、2012年にナショナルズで受賞)の15年を上回り、歴代最長スパンでの受賞ということになる。また、ワールドシリーズを制した監督が最優秀監督賞を受賞するのも比較的珍しく、過去7人しかいない(2005年のオジー・ギーエンが最後)。さらに、両リーグでの受賞は過去8人だけ。ボウチーは歴史に名を刻むことになるだろうか。

The post いよいよ主要4賞発表ウィーク 大谷翔平は2度目の満票MVPなるか first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.